医療法人紘友会福山友愛病院は、眼下に悠然とした芦田川の流れと福山市の雄大な街並みが見渡せ、一方では瀬戸内海の美しい海が眺望でき、周囲には荘厳な緑の樹木に囲まれた静かな環境のもとに、精神科病院（病床数347）として患者様に寄り添いながら幾星霜を経て今日に至ります。

　当院は、広島県精神科救急医療施設として昼夜問わず24時間365日、救急搬送は当然ながら、警察同行、往診、措置入院による患者様などを迅速に受け入れ、真に選ばない医療を常に実践し続けています。加えて、起訴前及び医療観察法の触法対象者などの鑑定入院を受け入れており、医療から司法に及ぶ幅広い分野とした医療施設でもあります。

　しかしながら、それらはあくまでも医療介入への入り口であり収束すべきは病院ではありません。私たち職員は、患者様に社会復帰を見据えた治療を行い早期に寛解して頂くことを常に理想としていますが、一方で残念ながら精神疾患の中には完治はなく慢性疾患として治療には時間を要する場合があります。そのような場合、退院後は、当法人の「精神保健センター友愛」を中核とした社会復帰施設に入所し生活訓練を行う、更には「就労継続支援事業所ゆうあい」で就労への架け橋とする、また、訪問看護チームを利用し再燃予防に大きな効果を上げる、当法人には、このような社会復帰の可能性に導くトータルケアシステムが体系化されています。

　この数年、私は当院を離れ、他の精神科救急医療施設での勤務をいくつか経験しましたが、精神科医療の差異は、ただ組織力だけではなく、医師はもちろん職員個々の患者様の人生そのものを引き受けることへの熱量だと改めて考えさせられました。

　苦しみから逃れられない御本人様、あるいは御家族の皆様、また、医療機関様、御施設様でお困りがあれば遠慮なさらず当院に問い合わせしてみて下さい、一緒に解決していきましょう。

　24時間365日、いつでも職員一同笑顔でお待ちしております。